【画像編集】ImageMagick 7で画像を操作してみます(前編)
ImageMagickとは
ImageMagickは、コマンドライン上で画像の操作を行うフリーソフトウェアです。
一括で画像の操作が行える便利なツールです。
インストール
公式の"Download"の各OS(例えば”Windows Binary Release”)から、ダウンロードしてきてインストールします。
"Q8"あるいは"Q16"は、画像の各ピクセルを内部的に何ビットで計算しているかをあらわすようです。"HDRI"はHDRに対応しているか、"dll"および"static"はダイナミックリンクあるいはスタティックリンクを行っているかの違いです。"portable"はインストーラー無しで、コピーするだけで使えるバージョンです。(パスを通しません。)
旧バージョン(6系統まで)では一部のコマンドがWindowsのコマンドとバッティングするため困ったことになりましたが、7以降ではコマンド名が変更されているため、Windowsのconvertコマンドが隠されてしまうといった心配は無くなりました。
Windowsで試しに使うなら"ImageMagick-7.0.8-8-portable-Q16-x64.zip"を、普通に使うなら"ImageMagick-7.0.8-8-Q16-x64-dll.exe"辺りをダウンロードすればいいかなと思います。
また、デフォルトのオプションだとffmpegも(imagemagickフォルダの下に)インストールされます。
インストール完了後、
magick -version
を実行すればバージョンを確認できます。
また、
imdisplay '画像ファイル名'
と入力すると、ウィンドウが開いて画像ファイルを確認できます。
旧バージョンではdisplayコマンドでしたが、これも7で変更されています。
画像リサイズの例
画像を一括処理するには、mogrifyコマンドを使います。
inフォルダ以下にあるpngファイルを全てリサイズする例です。
magick mogrify -resize 256x256 in/*.png
この例ですと、inフォルダ以下のpngファイルの画像サイズが256ピクセルに拡大縮小され、ファイルが上書きされます。
バージョン7の違い
ここまでで示したように、ver7ではコマンドが変更されています。
旧バージョンでは"convert" "mogrify"などのコマンドを実行していましたが、
ver7では"magick" コマンドに変更され、"convert"などを引数で渡すようになりました。
過去の資料を探すときはご注意ください。
次回はこれらのコマンドを使って画像データを加工する事例を紹介いたします。